arasan1951’s blog

69年間の人生の叡知!森羅万象に物申す

人生の上澄み

濁った水をコップに入れてしばらくすると、汚れが沈殿して、上の方が透明に澄んできます。 これが上澄みですが、人生も同じこと。 この歳になると、いろいろな出来事の固形物が沈殿して、透明な上澄みが見えてきます。 事件当初の感情の軋轢も去り、心も静か…

平常心って何?

新型コロナウイルスの感染拡大が止まない今日この頃、だからこそ平常心を忘れず、心穏やかに過ごしたいと思わずにいられません。 では、その平常心って何? 改めてこう聞かれると、意外と分かっているようで、分かっていない人が多いのではないでしようか。 …

絶望できるという可能性!?

言葉遊びではありません。 聞きなれない言葉ですが、意味をきちんと辿ると、とても含蓄のある言葉です。 キルケゴールの『死に至る病』という本の中に出てきます。 大学の哲学のレポートの課題として読んだものです。 「絶望できるという可能性」とは何かと…

人生に「コマンドZ」があったなら!

「コマンドZ」とはMacのキーボードで、正しくは「⌘+Z」です。 直前の操作を元に戻せる魔法のキーで、Windowsでは、「コントロール+Z」です。 データの削除等一部の操作を除き、Mac上でしているほぼすべての操作が「⌘+Z」の対象です。 これはとても便…

癌研の待合室2!!

癌研有明病院の待合室は癌患者ばかりです。 癌以外の病気の方はいません。 さぞやくら〜い雰囲気かと思いきや、これがまあ、何と、とにかく明るいのです。 最初は不思議だと思ったのですが、考えてみれば、何ということはありません。 みんな不安な面持ちで…

大腸輪切りのグリーンの点線!?

これだけでは何のことだかさっぱり分かりませんよね。 これは、日大板橋病院の消化器内科の先生に見せられた、大腸のCT画像の結果です。 癌かも知れないということで、2日にわたって、実にいろいろな検査をした結果を教えてくれる、ということで、私は娘と…

今日は潰れた会社の創立記念日!

3月9日は5年前に倒産した会社の創立記念日、明日10日は離婚記念日で孫の誕生日、11日は東日本大震災。 今日から3日間は、何かと、心が過去をさまよう日であります。 まずは、潰れましたが、実にユニークなVNCという会社の設立趣旨です。 潰れた会社の設立趣…

癌研の待合室

癌研とは癌研有明病院の事です。 今から10年ほど前、大腸ガンを患ってお世話になりました。 癌研と言うぐらいですから、そこの患者さんはすべてガン患者かその恐れがある人ばかりです。 その待合室。 各部屋には、担当の先生の名札がかかっており、その前で…

寒空の下、地下鉄の排気口

前の会社に勤めていたころですから、もうかれこれ30年ほども前のことになります。 クリスマスの夜でした。 仕事を終えて大塚の駅に向って歩き出したとき、地下鉄の排気口の上に毛布のようなものが置かれているのに気づきました。 結構風が強かったのに、毛布…

炬燵の天板、今は私のデスクトップ!?

炬燵が古くなったので、買い替えました。 その際、ふと思いついて、炬燵の天板を私のデスクトップに転用しました。 小さな机の上に、大きな炬燵板を載せた、ただそれだけです。 実は、大きな机が置けなかったので、私の仕事机はかなり小ぶりです。 天板を載…

気が早いですが、お墓参りしてきました!

ちょっと気が早いですが、お墓参りをしてきました。 両親と、次兄のお墓が高雄の東京八王子霊園にあります。 新宿まで折畳み自転車で行って、新宿から高雄まで輪行し、高雄からお墓までと、そこから自宅まで、約50キロを自転車で帰ってきました。 まだ人は少…

どん底のオーバー・ザ・レインボー

オーバー・ザ・レインボーは戦前のアメリカ映画『虹の彼方に』の主題歌。 虹の橋の下に、幸せの国があると言う歌詞です。 私は、人生どん底の時に、美しい虹を見ました。 そしてこの歌の歌詞を思い出したのです。 ちょうど30代後半から、40代後半にかけてで…

人生3度の浪人生活!

一度目は大学入試に失敗した18歳の春から1年間。 二度目は就職に失敗した大学卒業からの半年間。 三度目は、「それでもあんたは社長か」と言って首になってからの半年間。 でも、それらは、決して回り道でもなかったし、無駄ではなかった。 一度目はそれまで…

ロックアウトの憂鬱

ロックアウトという言葉も、死語になってしまって、今はもう殆ど耳にすることはありません。 しかし私が早稲田に行っている時は、毎日このロックアウトの中で暮らしていました。 当時は70年安保からその挫折直後で、政治的心情を持たない学生はノンポリと言…

木造校舎のゲタの音

今はもう、夏場でも下駄を履いている人をあまり見かけなくなりましたが、私の若い頃は結構多くの人が下駄を履いていました。 早稲田大学に通っていた頃は、生協にも下駄が売っていて、そこで買った下駄を履いて、よく大学に通ったものです。 いざ実際に履い…

買うなら町の自転車屋さんがお勧め!!

私はどんな自転車も、買うなら町の自転車屋さんでと決めています。 今乗っているロードバイクは16万円しましたが、それもカタログを見ながら、二人でああでもない、こうでもないと議論した末に取り寄せて購入したものです。 ネットで見ると12万円で売ってい…

品川沖のカレイの煮付け

またまた古い話です。 私の子供の頃は、品川にも漁師さんがいて、毎日とれたての魚を売って歩いていました。 だいたいが海苔の養殖も兼ねているので、売り歩く量もたかが知れているのですが、お馴染みさんも多く、決まった辻々にリヤカーを止めて、お客さん…

給食の脱脂粉乳で元気になりました!

脱脂粉乳と言っても、赤ちゃんの粉ミルクではありません。 私が小学校に入った年から始まった、給食で支給された、進駐軍払下げの粉ミルクです。 不味くてとても飲めたものじゃない、と友だちは半分以上残す者が多かったのですが、私はどういうわけかその味…

生命そのものを3度見ました。

一度は地下鉄銀座線で表山道から渋谷駅へ向かう途中、地上に出た瞬間、二度目は、堂平山から自転車で下って来て、越辺川のほとりで水面を見ていたとき、そして三度目は、中国を旅行して上海の空港に向かうタクシーの中からはるか平原に立ち上る、生命の陽炎…

人生の真理は風呂焚きにあり!

昔はお風呂は薪で炊くのが普通で、それから灯油になり、ガスでお風呂を炊く時代になりました。 そもそも自分の家にお風呂がある家も珍しくて、みんな近場の銭湯を利用していました。 そんな中、私が小学校に上がるころ、我が家にお風呂場ができました。 と言…

誰が開けた、パンドラの箱?

異常気象に、疫病、大不況とくれば、誰であれ、こう叫ばずにはいられないでしょう。 「いったい誰がパンドラの箱を開けたんだ?!」 私は子供のころからギリシア神話が好きで、岩波文庫のギリシア神話を繰り返し読んできました。 そしてこの「パンドラの箱」…

アルカリガラスの味わい

またまた次兄の話で恐縮です。 次兄は前立腺癌で数年前に亡くなったのですが、病気になる数年前のこと、定年退職して、悠々自適となったところに、一度ご機嫌伺いに行きました。 すると、お前だけに宝物を見せてやると言って、やおら台所の板の間に座り込ん…

雨の北品川駅

これもまたまた古い話です。 私の次兄は中学を卒業するとすぐ、都内のガラス工場に勤めて、コップだのクラスだのを作っておりました。 体格のいい人で、背も高いし、筋肉隆々で、幼い私から見ると、雲を突くような大男でした。 ところが、雨降りとなると、ど…

焚き火ばた会議

井戸端会議ならぬ、焚き火ばた会議というのが昔はあったのです。 消防署のお達しで、今はもう都内で焚き火を見ることはありませんが、私が小学生ぐらいまでは、焚き火はそこかしこで、普通に見られた光景です。 特にその当時の品川は海苔の生産地でしたので…

大動脈瘤破裂の壮絶!

今日は私の三兄の話です。 私の長兄、次兄、三兄の3人は、戦前の朝鮮、今核開発で有名なニョンビョン(寧辺)で生まれました。 三兄は独立心旺盛で、男義に溢れ、弟たちの面倒もよく見てくれました。 20代で独立し、鶴見で土木会社を立ち上げ、日本石油と直…

それでもアンタは社長か!?

サラリーマンが絶対に口にしてはいけない言葉、酔っ払っていようとどうだろとこれだけは言ってはいけない言葉、それが「それでもアンタは社長か!?」です。 その言葉を口にして、首になったのが、悲しいかな入社2年目の私でした。 それでなくとも、第一次石…

台場小学校の二部授業

これもまた古い話です。 今から60年以上も前の話です。 私のすぐ上の兄が昭和22年生まれの、ドンピシャ団塊の世代でその4年後に生まれた私はポスト団塊の世代になります。 当時は戦後間もない時代で、私が小学校に上がる年に完成するはずだった台場小学校が…

地下鉄銀座線渋谷駅手前で見たもの

地下鉄銀座線渋谷駅のホームが移動して、もはや地上部分の線路が無くなってしまったというニュースが流れました。 実は、あの表参道から渋谷駅に向かって行くと、地上部分に出るあの場所で、今から50年近く前、私はとても不思議なものを見たのでした。 前日…

71歳で初婚、幸福な晩年でした!

数年前に亡くなった私の姉は、71歳で初婚でした。 丁度私も今の奥様と再婚したばかりでしたので、それじゃあ、合同でお披露目会をしようということになり、中野のサンプラザで親類縁者一同が集って、宴を開きました。 姉のお相手はもちろん再婚でしたが、私…

バレンタインコンサート!

昨夜は、東京池袋要町のプラサ・ギターラで、バレンタインコンサートが催されました。 昨年のハロウィンコンサート以来の催しです。 曲目は、サイモン&ガーファンクルの懐かしい楽曲で、メインのタケナカさんはじめ、サイドギターの日野さん、ウクレレの長岡…