arasan1951’s blog

69年間の人生の叡知!森羅万象に物申す

焚き火ばた会議

井戸端会議ならぬ、焚き火ばた会議というのが昔はあったのです。

消防署のお達しで、今はもう都内で焚き火を見ることはありませんが、私が小学生ぐらいまでは、焚き火はそこかしこで、普通に見られた光景です。

特にその当時の品川は海苔の生産地でしたので、海苔の乾燥のために、海苔干し場の前で、毎日焚き火が焚かれていました。

もちろん私たち子供も焚き火に当たるのですが、どういうわけか、女性は焚き火の輪に加わりません。

近所の漁師のおじさんたちが集まって、だいたいは世間話をしながら火に当たっています。

焚き火ばた会議です。

焚き火に当たっている方は暑いぐらいになるのですが、当たってない方は、スースーして寒くて仕方ありません。

そのため、おじさんたちは一言面白いことを言うと、くるりと後ろを向いてまた面白いことを言い、またくるりと前を向いて面白いことを言うという具合でした。

そのくるりがちょうどいい間になって、焚き火ばた会議はいつまでも続きました。