どん底のオーバー・ザ・レインボー
オーバー・ザ・レインボーは戦前のアメリカ映画『虹の彼方に』の主題歌。
虹の橋の下に、幸せの国があると言う歌詞です。
私は、人生どん底の時に、美しい虹を見ました。
そしてこの歌の歌詞を思い出したのです。
ちょうど30代後半から、40代後半にかけてで、何か、息をするもの苦しかった思いがあります。
そんな折に、或る日、しとしとと降る雨の日に、犬の散歩に出て、突然、晴れ渡る青空と、大きな虹を見たのです。
家に帰って、まだ幼稚園に通っていた下の娘に言うと、私も見た、と言いました。
それから約30年、今その娘と孫と一緒に暮らしているのですから、人生分かりません。
今から思うと、人生苦しかったからこそ、虹は美しく、青空はどこまでも高く見えたのだと思います。
今でも、この歌の旋律が聞こえてくると、苦しかった日々を思い出します。