arasan1951’s blog

69年間の人生の叡知!森羅万象に物申す

癌研の待合室2!!

癌研有明病院の待合室は癌患者ばかりです。

癌以外の病気の方はいません。

さぞやくら〜い雰囲気かと思いきや、これがまあ、何と、とにかく明るいのです。

最初は不思議だと思ったのですが、考えてみれば、何ということはありません。

みんな不安な面持ちで来院するのですが、周りはみんな自分と同じ病気の人ばかり、それも、症状が自分より重い人がいると、自分を省みて、ホッとして希望がわいてくるのです。

人間は心配事があると無口になりますが、うれしいことがあると雄弁になります。

私も声を掛けられて、「大腸ガンは切ったら終わり」と励まされて、とてもうれしくなりました。

笑い声を挙げたかも知れません。

その人は胃の中に2つ、外に1つ癌があるのですが、外の癌を放射線で叩いて小さくしてからでないと手術できない、と言って、それでも、ここでしか治せない、と豪快に笑いました。

その何とも言えない泣き笑いを見ながら、それにしても、患者を待たせるのは止めてもらいたい、と言うと、ホントだよな、何を言われるのか気が気じゃない、と。