給食の脱脂粉乳で元気になりました!
脱脂粉乳と言っても、赤ちゃんの粉ミルクではありません。
私が小学校に入った年から始まった、給食で支給された、進駐軍払下げの粉ミルクです。
不味くてとても飲めたものじゃない、と友だちは半分以上残す者が多かったのですが、私はどういうわけかその味が気に入って、だいたいいつも2杯はお代わりして飲んでいました。
それから脱脂粉乳だけではなく、パンや肉・魚・野菜などが給食に出るようになりましたが、それらとともに、最後まで脱脂粉乳も給食に出たと思います。
私は6人兄弟の末っ子ということで、母親のお乳を飲むのですが、兄たちに栄養のあるものを食べさせて、自分は殆ど栄養を取らないものですから、お乳に栄養がある訳がありません。
したがって私の幼少期はとても脆弱で、何度も肺炎で入院したし、皮膚病で体中おできだらけの、汚ない子供でした。
それが、給食で脱脂粉乳を飲むようになって、まずおできが消えました。それから風邪も引かなくなり、普通の子のように、元気で遊べるようになったのです。
今でも、スーパーなどで粉ミルクを見かけると、遠い昔の命の恩人を見かけたような気がします。