美とは何だ?!
昔、時間のある時に、岩波文庫で、カントの『純粋理性批判』というのを読みました。
ただし、とても難しくて、半年かかって、やっと4分の1を読み終わったに過ぎません。
内容的には、「先験的感性論」という部分で、ここに先日お話しした、認識のコペルニクス的展開が語られています。
カントはこれに続けて、「美とは何か?」という問題を提起していきます。
私はたしかにこれを美しいと思う、けれども、他の人がこれを私と同様に美しいと思うと、どうして証明できるのか?
美が我々に飛び込んでくるのではなくて、我々の認識力を照射するのだから。
その認識力が万人が同じとどうして証明できるのか?
一人ひとりがそれぞれ違うのだから、人類共通の美など存在しないはずではないか?
さて、皆さんはどうお考えになりますか?