生まれて半年後の記憶
三島由紀夫は自分が生まれた時のことを覚えている、と言いましたが、私はそこまではいかないものの、生まれて半年後のことを鮮明に覚えています。
通常、人間の記憶は生まれてから3年後ぐらいから始まると言われているので、あるいはこれは私の思い違いかもしれないのですが、私にはどうしてもそれが実際に起きたこととしか思えないのです。
記憶の中の私は、オシメをして無心にお臍をいじっていました。するとお臍から血が出て、誰かにだき上げられ、そのままおんぶされて病院に運びこまれました。
その時に、おぶられて見た、真っ赤な夕焼けがとても美しくて今でも、時々思い出します。
兄に言うと、そんなことはありえない、お前がお腹から血を出して病院へ行ったのは、生まれてすぐのことだから、それを覚えているなどあり得ない、と言いました。
皆さんはどうでしょう?
一体どのくらいまで記憶を遡れますか?