悟りとは見ること
宗教的な印象を持って貰いたくないので、この問題については、出来るだけゆっくり語って行きたいと思います。
初めにお断りしておきますが、私は如何なる既存の宗教、及び新興宗教の門徒でもありませんし、教祖でもありません。
ただ、文学とか芸術という中に入って行くと、どうしても宗教ということを考えなければならない局面に立ち至ることがあります。
「悟り」というのもその一つで、「仏陀」というのは、もともとパーリ語で「見る」という意味なのですが、お釈迦様は「五蘊」ということをおっしゃって、人間の一番深いところでものを見た人を「仏陀」とおっしゃったのでした。
この辺は、私がいま制作に携わっている「釈迦仏陀本紀」(冨永半次郎著)が間も無く出ますのでそちらを参照してください。
実は私は若い頃、この「悟り」と言うのに近い経験をしたことがあります。
何度かそのことを描きたくて、小説を書いたこともあるのですが、上手く伝わりませんでした。
このブログでもおいおい取り上げていきたいと思いますが、それもまあ、気の向くまま、ということで。